スキマ時間を活用 脳を騙して「習慣づける」作戦(21)

通勤電車の中で、ほんの少しだけ......

   「電車の中では英語を聴く」にたどり着くまでは、試行錯誤でいろいろな方法を試しました。ラジオ講座のテキストや問題集を開いたり、英語の本を読んだりしたこともありました。ところが、満員電車の中ではなかなか本を開けないばかりか、大事な箇所にマーカーを引くこともできません。結局はストレスがたまってイライラするはめに。

   だったら何も持たない「手ぶら英語」に徹しよう、と発送を転換して「英語を聴く」に絞り混んだのです。ヒアリングであれば、iPodとイヤホンさえあればどんなに混んでいる満員電車の中でもストレスフリーで取り組めます。

   BBCのポッドキャストで英語ニュースを聴いたり、TOEFLリスニングの音声を聴いたり、単語や熟語のCDを聴いたりしています。

   スキマ時間に無理をすると「脳が抵抗」します。

   通勤のついでにちょっとだけ英語を聴いている、くらいの軽い気持ちで取り組むことをオススメします。無理して暗記しようとしてはいけません。

   ちなみに、私は帰りの電車は「スキマ時間」に組み入れていません。仕事で疲れ切ったからだを休めるために、音楽を聴いたり、ボ~っとしたりして、「小さな習慣」が大きくならないように心掛けています。

   みなさんも、「スキマ」に「ちょっとだけ」「軽い気持ち」で、新しい行動に一歩踏み出してみませんか? (井津川倫子)

今週のニュースな英語
~「レディース・アンド・ジェントルマン」を廃止! ~

   ロンドンの地下鉄やバスのアナウンスで、これまで使っていた「レディース・アンド・ジェントルマン」の呼びかけを廃止することが発表されました。
   性別に左右されないジェンダーフリーな社会をつくる動きです。
   代わりに「everyone」(皆さん)を採用。
   「good morning, everyone」(皆さん、おはようございます)
などの挨拶が使われるそうです。
   「レディース・アンド・ジェントルマン」は、舞台や映画の始まりにも使われる、私たち日本人にとってなじみのある表現だったのですが、時代の流れですね。
フェアな精神を尊重するイギリス人らしい取り組みだと感心しました。

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。TOEIC(R)L&Rテストの最新スコア970点。これまで英検、TOEIC、TOEFL、IELTSをすべて受験し、GMATにも挑戦。30年近く仕事をしながら英語を学び、海外駐在員として滞在したロンドンでは、イギリス式の英語学習法も体験した。「いくつになっても英語は上達できる」をモットーに、40代での英語やり直しを提唱している。現役ビジネスパーソンならではの実践的なアドバイスが「役に立つ」と人気。
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