うだるような暑さに、食欲も落ちがちな季節がやってきた。お昼はさっぱりとした蕎麦や冷やしうどんか、それともスタミナをつけられる鰻や焼肉か──。
サラリーマンにとっては日々の楽しみとなるランチだが、悲しいかな、予算の都合上「何を食べるか」の選択肢は限られているようだ。
圧倒的多数に「お弁当派」
新生銀行の「2017年 サラリーマンのお小遣い調査」(4月7~9日調査。契約や派遣を含む会社員とパート・アルバイトの男女2714人が回答)によると、男性会社員の毎月のお小遣い額(昼食代含む)は、平均3万7428円という。
これは1979年の調査開始以来、2番目に低い金額。ちなみに、最低は1982年の3万4100円だった。
このお小遣いの中から、ランチにいくら使っているかというと、1日の昼食代の平均は590円。年代別にみると、20代が593円、30代が553円、40代が582円、50代が633円となった。
女性会社員のお小遣いは全体で平均3万3951円だが、20代は4万2123円と男性会社員の50代とほぼ同じ水準。女性の昼食代は、全体平均が581円。20代が583円、30代が686円、40代が548円、50代が504円だった。
男女とも、「ほぼワンコイン」がランチ代だ。
その一方、昼食の内訳トップ3をみると、男性会社員は「持参弁当」が34.3%。「購入した弁当」22.1%、「社員食堂」が18.6%という結果に。
女性会社員は、50.9%が「持参弁当」で、「購入した弁当」は21.2%、「社員食堂」は9.6%と、弁当を持参する人が半数を超えた。
優雅に「外食」を楽しんでいるのは男性が16.2%、女性が8.5%と、意外に少ないようだ。
ランチはお財布にも精神的にもストレスなく食べたい
ツイッターをみても、
「(手づくり弁当の写真とともに)3連休に向けてランチ代節約なり」
「今日のランチは自家製カレー(昨日の夕食)を弁当箱につっこんできたw」
「今日のランチは節約してファミレス。でも、これでドリンクバーたのんでも610円はありがたい」
「僕の金銭感覚だと、ケチった日のランチ→牛丼500円以内、食欲ない日→栄養ドリンク200円以内、通常時→ハンバーガー1000円以内、贅沢時→イタリアン1000円以上3000円以内」
などと、おのおの工夫を凝らして節約している様子がうかがえる。
なかには、
「ボスとランチしながら新事業についての打ち合わせ。ご馳走様でした」
「銀座で仕事だったので、ギンザ シックスを訪れました。ビジネスミーティングでランチを。ゆったりとしたテーブルのレイアウト。なかなか落ち着けるお店でした」
などと、仕事がらみで豪勢なランチを食べている人もいるようだが、
「ビジネスランチとか接待は気を遣うし、食べ物の味がしないから、食べた気にならないですよねぇ」
といった声も。
午後の活力を養うランチは、お財布にも精神的にもストレスなく食べるのが一番かもしれない。