緊張感なき店長に社長が激怒! でも、そうなるにもワケがある?

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緊張感を損なう原因は?

   忙しさが緊張感を吹き飛ばしてしまう。そういうことも確かにありうると、皆の真剣な眼差しを見て思いました。

   たとえば、自分が次の日曜日に何千人という大勢の人前で話をしてくれと頼まれたとしたら、人前で話すことを仕事としていない人なら、間違いなく緊張するでしょう。当日まで、毎日のように緊張感が持続して、日に日にそれが増していってしまってもおかしくありません。

   しかし本番までの数日がとにかく多忙だったら、目の前の仕事をこなす事に追われて、肝心の日曜日に対する大きな緊張は感じることはないのではないかと。

   多忙すぎることも、じつは緊張感を損なう大きな原因のひとつになっているのではないか、目からウロコが落ちた瞬間でした。

   自らの右腕とも言うべき幹部社員たちが日々どの程度忙しいくしているのか、経営者は自分基準でない見方でそれを把握しておかないと、この多忙性緊張感欠如が思わぬ重大な落とし穴にもつながるかもしれないのです。

   店長たちの話を聞いて、シックリこなかったものがスッキリしました。T社長には現場実態をもう少し入念に調べたうえでこの問題を報告し、店長たちが緊張感を損うほどには多忙にならない配慮も求めたいと思います。(大関暁夫)

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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