緊張感を損なう原因は?
忙しさが緊張感を吹き飛ばしてしまう。そういうことも確かにありうると、皆の真剣な眼差しを見て思いました。
たとえば、自分が次の日曜日に何千人という大勢の人前で話をしてくれと頼まれたとしたら、人前で話すことを仕事としていない人なら、間違いなく緊張するでしょう。当日まで、毎日のように緊張感が持続して、日に日にそれが増していってしまってもおかしくありません。
しかし本番までの数日がとにかく多忙だったら、目の前の仕事をこなす事に追われて、肝心の日曜日に対する大きな緊張は感じることはないのではないかと。
多忙すぎることも、じつは緊張感を損なう大きな原因のひとつになっているのではないか、目からウロコが落ちた瞬間でした。
自らの右腕とも言うべき幹部社員たちが日々どの程度忙しいくしているのか、経営者は自分基準でない見方でそれを把握しておかないと、この多忙性緊張感欠如が思わぬ重大な落とし穴にもつながるかもしれないのです。
店長たちの話を聞いて、シックリこなかったものがスッキリしました。T社長には現場実態をもう少し入念に調べたうえでこの問題を報告し、店長たちが緊張感を損うほどには多忙にならない配慮も求めたいと思います。(大関暁夫)