「自販機」で巻き返し 飲料メーカーが仕掛けるスマホ連動、見守り、ゲーム、おしゃべり......

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大きいタッチパネルが目印 エキナカ「acure」

   ダイドードリンコは、飲み物を購入する時にコミュニケーションをとる「おしゃべり自販機」を展開する。時間帯や季節、クリスマスや年末年始などに対応しておしゃべりするほか、日本語は標準語に加えて地方色豊かな方言をしゃべる機能を搭載。さらに、英語や中国語、ポルトガル語の3か国語にも対応した。

   7月11日には、沖縄県浦添市内に「飲酒運転根絶しゃべる自動販売機」を設置。硬貨を入れて飲み物を購入すると、「飲んだら乗らない、乗るなら飲まない、飲酒運転しないでね!」「飲酒運転は犯罪です。ちょっぴんだけでもダメですよ!」「すべてを失う飲酒運転!絶対にしないでよー」と、自販機がおしゃべりする。

   購入時にルーレットが回り、数字が揃えば当たりでもう1本もらえるというゲーム機能を搭載した自販機や、飲み物のほかに人気のチョコレート菓子やスナック菓子などがいっしょに買えるコラボレーション自販機も展開。最近はキリンなどと組んで、お互いの売れ筋商品を融通し合って、売り上げをあげる取り組みも進めている。

   さらに、最近よく見かけるのが、大きいタッチパネルが印象的なエキナカの「acure(アキュア)」だ。JR東日本ウォータービジネスが展開する「次世代型自動販売機」で、省エネはもちろん、マーケティング機能や災害用機能、飲み物以外の商品発売機能といった最新技術を詰め込んだ。JR東日本エリアなどに、約8000台を展開中という。

   こうした機能によって、天気や気温などの変化からオススメする飲み物を変えるなど、よりユーザーにあった飲み物を提案できる。

   1台の自販機で複数の飲料メーカーの商品をそろえる、JR東日本ウォータービジネスのような自販機会社は「オペレーター」と呼ばれる。ITで売れ筋商品がわかったり、保管商品の効率性を高めたりすることで、飲料メーカーにとっては負担軽減のメリットが見込める。

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