大学生が、就職活動でスマートフォンを活用するウエイトが増している。
雇用開発センターが2017年7月6日に発表した「2018年卒大学生の就職活動調査」で明らかになった。
7.6%が「スマホだけで就活を行った」
雇用開発センターが、2018年春に卒業見込みで就職活動中、または就職活動を終えた大学生(有効回答550人、2017年6月実施)に、就活におけるスマートフォンとパソコンの活用について聞いたところ、「スマホだけで就活を行った」学生は7.6%いた。
これに「スマホがほとんどでパソコンは時々使った」学生の26.2%をあわせると、学生の33.8%がスマホをメインに就活に取り組んだことになる。前年6月調査の26.5%を、7.3ポイントも上回った。
その一方、パソコンをメインにして就職活動を行った学生は20.7%で、15年6月の調査開始以降初めて、スマホ利用者とパソコン利用者の割合が逆転した。
学生の就活で、スマホはますます欠かせないツールになっているようだ。
就活スケジュール「ちょうど良い」学生には好意的
売り手市場を背景に、内定率も上昇している。全体の65.1%が、6月時点ですでに内々定を受けていると答えた。男女別では、男性が66.3%、女性63.9%だった。また、内々定保有者の72.1%が「内々定先の企業に満足しているので、就職活動を終了する」と答えた。
2018年卒の就活は、3月に説明会を開始。6月に選考開始と17年卒と同じスケジュールで進められている。
就活解禁にあわせて3月から活動を開始した人は全体で35.6%と最も多かったものの、2月以前に活動を始めた人との累計は64.4%で、多くの人が早めの就活を意識して行動していた。これは前年の58.6%を5.8ポイントも上回っている。
内々定保有者の72.1%が、「6月時点で就活を終了する」と答えていることもあり、現行の就活スケジュールでは、就活開始・終了ともに早めを意識する学生が増えたとみられる。
また、売り手市場などの要因も重なり、就活スケジュールには「ちょうど良いと思う」と好意的な評価が44.4%で、2015年6月の調査開始以降で初めてトップとなった。