津田塾なのに英語ギライ
ところが、やっと入った大学では、周囲はみんな「英語ちゃん」。英語が大好きで、英語の授業が待ち遠しいという、私とは対極の女子たちでした。
就活のためにバイト代をつぎこんで英会話学校に通いましたが、根が「英語キライ」だから続かない。社会人になってからも、高額な英語のカセットテープ(懐かしい!)を購入したり個人レッスンを受けたりしましたが、どれも中途半端で長続きしません。
バブル期に企業に採用された大卒女子は「帰国子女」が多く、ここでも「英語ちゃん」に囲まれてコンプレックスを抱く日々。流暢に英語を操る帰国子女たちをねたみながら、「どうせ私は津田塾なのに英語ができませんよ!」と、勝手にふてくされていました。
そんな私が人生でたった一つ後悔していること。それは、「ムダな英語コンプレックスにとらわれて、チャンスを逃していた」ことです。
46歳の時、ある人事異動を機に、短期間でビジネス英語をマスターせざるを得ない状況に追い込まれました。運悪く業務のピークとも重なったため、学習に十分な時間を割けません。そんななか、苦肉の策で知恵を絞り、工夫を重ねて「効率最優先」で学習したところ、1年間でTOEICL&Rスコア970を取るまでに英語が上達しました。
その時、初めて知ったのです。「私だってやればできる!」と。