ゼンリン株、高値圏 材料豊富でまだ上がるかも
さらに、2017年6月14日付の日本経済新聞は「3D地図会社に計37億円出資」の見出しで、産業革新機構と三菱電機、ゼンリンなどの7社が、自動運転用の精度の高い3次元(3D)地図データを研究、開発する「ダイナミックマップ基盤企画」(DMP、6月30日付で事業会社に変更)に、総額37億円を出資すると伝えた。
DMPは、約3万キロメートルに及ぶ日本全国の高速道路や自動車専用道路の3D地図基盤データをつくる計画で、将来的には一般道への拡大や世界展開も視野に入れるというから、この話自体、なにやらワクワクさせるし、ゼンリンの地図情報が活用されるのであろうから、同社の業績向上も期待できる。
今後は折りにふれて自動運転や人工知能(AI)技術の話題が、新聞などのメディアをにぎわすこともある。
日経平均株価が2万円台に乗った今、材料の豊富なゼンリン株も2017年7月4日に3420円の年初来高値をつけた。
遡って、過去10年の株価の推移をみれば2007年12月10日に3710円の高値をつけ、17年4月17日の2003円を起点に大幅高を演じて今日に至っている。
足元の株価上昇は期待先行かもしれず、そろそろ利食い売りが現れてもおかしくない価格。高値圏での投資対象として、もう少し下げたところで「買い」を入れ、2007年の高値3710円を目標に「売る」展開を考えている。
株式でも、なかなか楽しませてくれそうである。(石井治彦)
2017年7月5日現在 保有ゼロ
年初来高値 2017/07/04 3420円00銭
年初来安値 2017/04/17 2003円00銭
直近 終値 2017/07/05 3175円00銭