子育てがひと段落して、ホッと...... これからは夫婦でゆっくり、あるいは自分ひとりの時間を楽しみたいと思う女性は少なくない。
博報堂の「新しい大人文化研究所」では40~60代を「新しい大人世代」とらえ、なかでも元気に人生を謳歌しようという女性たちを、「自分爆発レディ」と命名した。
「韓流ブーム」も「ゆづ人気」も彼女らがけん引
博報堂の「新しい大人文化研究所」は、子育てを終了した男女に調査(2017年6月7日発表。首都圏と政令指定都市などで実施。サンプル数は40~60代の男女900人)を実施。「子育てが終わってホッとしている」と答えた男性は43.4%、女性は41.4%と、ほぼ同率だった。
しかし、「これからは自分の時間を楽しみたい」という回答をみると、男性の26.2%(平均)に対して、40代の女性は36.8%、50代女性は32.3%、60代女性は33%。女性の平均は40.8%となり、男女間に差が出てくる。
もっと単刀直入に、「これからは夫婦二人の時間を楽しみたい」という答えをみると、男性の34%(平均)に対して、40代女性は33%、50代女性は30.3%、60代女性は29.1%となり、女性の平均は27.5%と男性を下回った。
「子どもが手を離れたのだから、自由を満喫したい...... 」という女性たちの心の声が聞こえてくるような結果となった。
「新しい大人文化研究所」では、この40?60代の自分の人生を楽しみたい女性を「自分爆発レディ」と命名。2003年頃からはじまった「韓流ブーム」や、浅田真央さんや羽生結弦さんのフィギュアスケート人気、SMAP引退の署名活動、さらには「おひとりさま」や「大人の一人旅ブーム」も彼女たちがけん引してきたと分析している。
「『自分爆発レディ』ですいませんね」
ところが、この「自分爆発レディ」のネーミングに、カチンときた女性は少なくないようで、ツイッターでは、
「『自分爆発レディ』ですいませんね。女性が活躍しようとするとこんな言われ方をしちゃうんだね。40~60代の女性を盛大にバカにしてる心の内が、ネーミングから透けて見えるわ」
「『卒母』しましたが『自分爆発レディ』はゼンッゼン受け入れられねぇ。わたしゃ爆弾じゃねーし」
「子育てが終わり解放された女性を揶揄するかのような命名」
「『自分爆発レディ』ここでも独身、子どもなし既婚者は含まれておらず。ふんっ!大噴火するぞ」
などと、非難囂々のようす。
ただ、なかには、
「『こんな市場がありますよ、ここが狙いどころですよ』と、広告主が宣伝費を投資する対象を可視化させるために、代理店が自作してることも(ことのほうが?)多いと思います」
と、冷静に指摘する声もあった。
さて、「わが道をゆく」女性たちが何をしたいのかというと、調査では、習い事では「語学」(15.3%)や「スポーツジム」(12.5%)が人気だった。
定番の「国内旅行」では、「夫・妻などの配偶者、パートナーと行きたい」と答えた男性が60.9%だったのに対して、女性は50.8%。ただ、女性の場合は「子ども(娘)」(36.1%)や「同世代のプライベートな友人」(36.8%)、「ひとりで」(20.4%)も、それぞれ一定程度の数字を占めている。(KM)