育休前後の配置換え、違法かも... 会社としっかり話し合って(江上剛)

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3年間の産前・産後休暇と育児休暇を経て会社に復帰しました。しかしいまだに残業できない状況が続いており、先日、上司から「配置換えを考えている」ことを告げられました。同時に、「評価に響いている」ことも。たしかに産休・育休前に比べて成果が上がっていないことはあります。ただ、自分では今の仕事を続けていきたいと思っています。正式に配置換えがあった場合、応じるべきなのでしょうか?断るのは、わたしの我儘なのでしょうか。

   これは会社がダメですね。育休などを定めた法律の精神にも違反しています。

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慣れた職場に復帰してもらうのが最適

   会社は産休後や育休後の職場復帰について、可能な限り元の職場に復帰させることを求められています。

   それは、育児と仕事を両立させるには、やはり慣れた職場に復帰してもらうのが最適だからです。

   会社も育休を取得する社員などがいる場合に、補助金を支給してもらえる国の制度などがあるようですから、そうした制度を利用して、産休・育休の業務への影響を軽減する努力をすべきですね。

   あなたの場合、ましてや育休を理由に評価を下げられるというのは言語道断です。救済機関に訴えることも考えましょう。

   しかし、現実的には、そういうわけにはいかないようですね。

   私の知人も、評価云々までは言われませんでしたが、育休明けに配置換えをされました。

江上 剛
江上 剛(えがみ・ごう)
作家。1954年兵庫県生まれ。早稲田大学卒業後、第一勧業銀行(現・みずほ銀行)入行。同行築地支店長などを務める。2002年『非情銀行』で作家としてデビュー。03年に銀行を退職。『不当買収』『企業戦士』『小説 金融庁』など経済小説を数多く発表する。ビジネス書も手がけ、近著に『会社という病』(講談社+α新書)がある。
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