今回は学校では絶対に教えてくれない! とっておきの「英文読解攻略法」を伝授しましょう。
辞書を引く手間が惜しくなるほど、夢中になって英語を読みたくなる、その方法とは...... キーワードはちょっとエッチな「ちょいエロ英語」です。
シドニー・シェルダンがいざなう、夢中になれるHな英語
本題に入る前に、あなたの「英語まじめ度」をチェックしてみましょう。
次のチェックボックスであてはまる項目はいくつありますか?
□ 知らない単語が気になる
□ 英文は「正しく」和訳したい
□ 辞書を引きながら英語を読むので時間がかかる
□ 単語の意味を余白に書き込んでしまう
□ 取り扱い説明書を隅から隅まで読むタイプだ
チェックの数が多いほど、英語に対する「まじめ度」が高い人です。知らない単語を「飛ばし読み」できない。そんなマジメで几帳面な方ほど、「ちょいエロ英語」作戦がオススメです。
私の「ちょいエロ英語」初体験は、大学3年生の時でした。
帰国子女の友人から、「倫子、この本おもしろいから読んでみて」と、英語の本を手渡されました。しおりが挟まれたページを開くと、あたり前ですが全文英語! 「え~、英語の小説なんて読めないよ!」と尻込みをする私に、「このページだけでいいからとにかく読んで!」と、友人は引き下がりません。
「仕方ないなぁ」と思って読み始めたら、それはなんと男女のロマンティックなベッドシーン。しかも日本の小説と違って、「大胆に」「細かく」「過激に」描写をしているではないですか! 次の展開が知りたくてドキドキしながらページをめくるうちに、気がついたら数ページも読み進めていました。
「ね、思ったより簡単でしょ。英語なんて細かいことは抜きにして、ストーリーがわかればいいのよ」。友人が見せてくれたのは「ゲームの達人」や「真夜中は別の顔」で知られる大ベストセラー作家、故シドニー・シェルダン氏の小説でした。私にとって、辞書を引かずに一気に英語の長文を読んだ、初めての体験でした。
辞書を引かずに、「最後まで目を通す」クセをつけよう
マジメで几帳面な人ほど、英語の長文を読むのが苦痛です。知らない単語を「飛ばし読み」するなんて落ち着かない、ついつい時間がかかってしまうという人も多いでしょう。
教科としての「英語」と違って、ビジネスの場では英語はあくまでも「ツール」です。「正確さ」よりも「使える」ことが重要。一字一句を正しく訳するスキルよりも、短時間でポイントをつかむスキルのほうが求められます。
TOEIC L&Rテストが、ものすごく大量の英文を短時間で読ませる(解答させる)のも、「精読力」よりも「ポイント把握力」を重視しているからです。
「ポイント把握力」をアップするために、「辞書を引かない」クセをつけることです。
知らない単語を読み飛ばして、先に読み進む感覚を鍛えるのです。意味がわからなくても「最後まで目を通す」ことを目標に、とにかく辞書に頼らない。大まかなストーリーがつかめればOKと割り切る読み方です。
「ちょいエロ小説」の他には、趣味や好きなアーティストに関するネットサーフィングもオススメ。辞書を引くのがもどかしいほど「先を知りたくなる」ことがポイントです。
しつこいようですが、「ちょいエロ小説」入門は、シドニー・シェルダン氏の作品が最適です。比較的やさしい英語で書かれていること、展開がドラマチックで多少英語が分からなくてもおもしろいこと、特にちょっとエッチな描写が上手でついつい先に読み進んでしまうこと、がオススメの理由です。
「ちょいエロ小説」を原書で読む。当サイトの幹部、S氏は「そっか、俺も読んでみようかな」と鼻の下を伸ばしながらつぶやいていました(笑)。(井津川倫子)
今週のニュースな英語 ~ アマゾンの「買収」 英語では何て言う? ~
前回に引き続き、今回も簡単な表現に「拍子抜け」をした「拍子抜け英語シリーズ 第2弾」です。
米アマゾンが、米高級スーパーのホールフーズ・マーケットを買収すると発表しました。この買収劇は、オンラインと実店舗の垣根を取り払う画期的な出来事だと、食品小売業界を中心に動揺が広がっているそうです。
さて「買収」は英語で何て言うのでしょうか?
正解は「buy」。
初報では予定を表す現在進行形「is buying」が、続報では結果を表す過去形「bought」が使われていました。
Amazon is buying Whole Foods(アマゾンがホールフーズを買収する予定だ)
Amazon bought Whole Foods (アマゾンがホールフーズを買収した)
中学生で習う単語だけで経済ニュースが読める、という好例でした。