辞書を引かずに、「最後まで目を通す」クセをつけよう
マジメで几帳面な人ほど、英語の長文を読むのが苦痛です。知らない単語を「飛ばし読み」するなんて落ち着かない、ついつい時間がかかってしまうという人も多いでしょう。
教科としての「英語」と違って、ビジネスの場では英語はあくまでも「ツール」です。「正確さ」よりも「使える」ことが重要。一字一句を正しく訳するスキルよりも、短時間でポイントをつかむスキルのほうが求められます。
TOEIC L&Rテストが、ものすごく大量の英文を短時間で読ませる(解答させる)のも、「精読力」よりも「ポイント把握力」を重視しているからです。
「ポイント把握力」をアップするために、「辞書を引かない」クセをつけることです。
知らない単語を読み飛ばして、先に読み進む感覚を鍛えるのです。意味がわからなくても「最後まで目を通す」ことを目標に、とにかく辞書に頼らない。大まかなストーリーがつかめればOKと割り切る読み方です。
「ちょいエロ小説」の他には、趣味や好きなアーティストに関するネットサーフィングもオススメ。辞書を引くのがもどかしいほど「先を知りたくなる」ことがポイントです。
しつこいようですが、「ちょいエロ小説」入門は、シドニー・シェルダン氏の作品が最適です。比較的やさしい英語で書かれていること、展開がドラマチックで多少英語が分からなくてもおもしろいこと、特にちょっとエッチな描写が上手でついつい先に読み進んでしまうこと、がオススメの理由です。
「ちょいエロ小説」を原書で読む。当サイトの幹部、S氏は「そっか、俺も読んでみようかな」と鼻の下を伸ばしながらつぶやいていました(笑)。(井津川倫子)
今週のニュースな英語 ~ アマゾンの「買収」 英語では何て言う? ~
前回に引き続き、今回も簡単な表現に「拍子抜け」をした「拍子抜け英語シリーズ 第2弾」です。
米アマゾンが、米高級スーパーのホールフーズ・マーケットを買収すると発表しました。この買収劇は、オンラインと実店舗の垣根を取り払う画期的な出来事だと、食品小売業界を中心に動揺が広がっているそうです。
さて「買収」は英語で何て言うのでしょうか?
正解は「buy」。
初報では予定を表す現在進行形「is buying」が、続報では結果を表す過去形「bought」が使われていました。
Amazon is buying Whole Foods(アマゾンがホールフーズを買収する予定だ)
Amazon bought Whole Foods (アマゾンがホールフーズを買収した)
中学生で習う単語だけで経済ニュースが読める、という好例でした。