家計が保有する金融資産の残高が3月末時点で前年比2.7%増の1809兆円となり、年度末としては過去最高を更新した。日本銀行が2017年1~3月期の資金循環統計(速報)を、6月27日に発表した。
株価の上昇で、時価評価した株式や投資信託が増えた。
あるところにはある......
家計の金融資産の内訳をみると、現金・預金が932兆円と51.5%を占めた。前年と比べて2.3%増え、伸び率としては過去最高を記録した。
株価の評価額の上昇を受けて投資信託が大きく伸び、前年比7.2%増の99兆円となった。株式なども7.9%増と伸びて181兆円となった。
一方、民間企業(金融を除く)の金融資産の残高も前年比6.9%増の1153兆円で、過去最高を更新した。内訳は、株式などが12.5%増の349兆円、現金・預金が5.1%の255兆円で、いずれも過去最高となった。