日本生産性本部が2017年6月26日に発表した「新入社員 働くことの意識」調査によると、17年度の新入社員を対象に「働く目的」を聞いたところ、「楽しい生活をしたい」と答えた人が、前年度から0.9ポイント増えて42.6%となり、過去最高を更新した。
また、「好んで苦労することはない」と考える新入社員も、前年度比3.3ポイント増の29.3%と過去最高。同本部は「人並みに働き 楽しい生活をしたい」志向が強まったとみている。
「残業」より「デート優先」増える
一方、「働く目的」で、「自分の能力をためす」は10.9%で過去最低を更新。「社会に役立つ」も9.2%と減少傾向にある。
また、「人並み以上に働きたいか」の問いには、過去最高だった2016年度より減少したものの「人並みで十分」が57.6%と、高い水準を維持している。
「デートか残業か」では、「残業」と答えた人の割合は71.0%と前年度と比べて5ポイント低下。「デート」と答えたのは6.1 ポイント増えて28.7%となり、「デート派」が増えた。
さらに「対人関係」をみると、「同僚、上司、部下と勤務時間以外はつきあいたくない」と答えた人は、10.1%増えて30.8%にのぼった。
なお調査は、2017年度の新入社員1882人を対象にした。