不動産情報サービスのアットホームが2017年6月22日に発表した「『一戸建て用宅配ボックス』に対する意識調査」によると、戸建て宅配ボックスが「欲しい」と回答した人の割合は7割を超えた。
その一方で、宅配ボックスの購入を検討しているという人は13.2%にとどまった。宅配便の再配達防止策として注目されている「宅配ボックス」。多くの人が利便性を感じているにもかかわらず、普及が進まない理由は――。
本音は「でも、お高いんでしょ?」
調査によると、「自宅に宅配ボックスがあると便利だと思うか」という質問に、「(便利だと)思う」と回答したのは56.5%、「どちらかというと思う」33.5%となり、9割の人があれば便利と考えていることがわかった。
さらに、「自宅に宅配ボックスが欲しいと思うか」という質問に、「思う」(38.2%)と「どちらかというと思う」(32.3%)の、あわせて70.5%の人が「欲しい」と答えた。
宅配ボックスを「欲しい」と答えた人に、設置にかけられる費用を聞くと、平均金額は1万2428円で、最も多かったのは1万円台の45.1%。また、「欲しいと思わない」人に、「いくらなら設置してもいいか」と聞くと、平均は 6219 円だった。設置には費用をかけたくない傾向があるようだ。
一方、現在「自宅に宅配ボックスがある」と回答した人は4.4%にすぎないほか、「購入を検討している」とした人も 13.2%にとどまった。
多くの人が利便性に魅力を感じているものの、実際に購入を検討する段階に至っている人は、わずかであることがわかった。
実際に一戸建ての宅配ボックスについては、以前からネット上でも、
「宅配ボックス自体お値段が高い」
「宅配ボックス置きたいんだけど高いんだよね~ 安いから通販使ってるのに」
「宅配便の皆さんが頑張ってることは承知してるけど、送料払ってるのに、自腹で宅配ボックス設置するのはなんか違うと思う。工事費も結構な金額だし」
などと、設置にかかる初期費用がネックだと指摘する声は少なくない。
設置に二の足を踏んでしまうワケは、こんなところにあるようだ。