恥をかくより「Yes 」「No」を避けよ
「Yes」と「No」は基本中の基本単語ですが、使い方を間違えると意味が180度変わるので要注意なのです。基本単語をおろそかにすると、エリート氏のように大恥をかくはめになります。
とはいえ、否定疑問文の答えは「Yes」と「No」が逆になる、と頭では理解していても、実際に使う時には「えっと、どっちだっけ?」と迷う人も多いでしょう。
Don't you agree with me? (同意しないのですか?)
Yes, I do. (いいえ、同意します)
No, I don't. (はい、同意しません)
Wasn't he in the room? (彼は部屋にいなかったの?)
Yes, he was. (いいえ、部屋にいました)
No, he wasn't (はい、部屋にいませんでした)
日本語の「はい」と「いいえ」で考えると、ワナにはまってしまいます。
英会話スクールでは、「質問文のNotを無視して回答せよ」とか、「答えが肯定の時はYes、否定の時はNoと覚えよ」と教えてくれます。もちろんその通りなのですが、会話の途中でいちいち文法ルールを思い出している余裕はありません。
私はトラブルを避けるために、「Yes」「No」をできるだけ使わないようにしています。
たとえば、「Yes」「No」の代わりに「Of course」を使います。
Don't you agree with me? (同意しないのですか?)
Of course, I do. (もちろん、同意します)
Of course, I don't. (もちろん、同意しません)
やんわりと答えたい時は「Well」や「Ummm」を使うこともあります。
Don't you agree with me? (同意しないのですか?)
Well, I do. (そうね、同意します)
Ummm, I don't. (う~ん、同意しません)
「Yes」「No]を使わずに、「I agree」「I don't agree」だけで答えてもOK。意味は十分に通じます。
英会話スクールでは文法ルールにそって、「正しく」答える方法を教えてくれますが、文法にこだわるあまり、話すことをためらっては意味がありません!
「正しい英語」よりも「伝わる英語」を目標に、シンプルな英語を会得していきましょう。(井津川倫子)
今週のニュースな英語 ~ マクドナルドが「end」したものは? ~
米マクドナルドが、1976年から41年にわたり継続してきたオリンピックのスポンサー契約を終了すると発表しました。
ニュースを聞いて、「契約を終了する」という単語は何だったかな、と思っていたら「end」(終了する)が使われていました。
McDonald's ends Olympics sponsorship deal.
(マクドナルド社がオリンピックスポンサー取引を終了した)
「なんだ『end』でいいのか!」と拍子抜けしつつ、基本単語の重要性を再認識した次第です。
米マクドナルドは、最高位スポンサーの一員として2020年の東京オリンピックまでの契約を残していましたが、期間半ばでの異例の撤退となりました。協賛料の高騰やテレビの視聴率の低下などが背景にあるとみられています。