財務省は2017年6月19日、5月の貿易統計速報(通関ベース)を発表した。それによると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は2034億円の赤字となった。
赤字は4か月ぶりのこと。
輸出伸びず、ゴールデンウイークが影響
5月の貿易赤字は、輸出の伸びが輸入の伸びを上回ったからだ。
輸出は、前年同月と比べて14.9%増の5兆8514億円。品目別でみると、自動車が8.2%増、鉄鋼は20.0%増、船舶は42.0%増となった。
輸入は、前年同月と比べて17.8%増の6兆547億円。品目別では、液化天然ガスが68.6%増、石炭が74.7%増、原粗油が17.0%増となった。輸入が増えたことについて、財務省は「液化天然ガス(LNG)と石炭の価格が上昇していることが背景にある」とみている。
J‐CASTニュースの取材に、財務省は「5月はゴールデンウイークもあり、船や工場が稼働しない日が多かった。そのため、輸出はいつもより少なかった」とも話した。