「OK」か「NO」か それがビジネス英語の第一歩
それでは、「中学英語」のビジネスでの具体的な使い方をご紹介していきましょう。
外国の方とのビジネスは、「OK(賛成)」か「NO(反対)」か、立場をハッキリすることからスタートします。
自分のスタンスを伝えるだけではなく相手のスタンスを確認することも大切です。
※ 「OK(賛成)」を表す表現
○ 動詞を使う
「like」(気に入る)「accept」(受け入れる)「support」(支持する)「agree」(同意する)
I like your idea. (ご提案が気に入りました)
I accept your idea. (ご提案を受け入れます)
I support your idea. (ご提案を支持します)
I agree with (to) your idea.(ご提案に同意します)
(注)「Agree」は自動詞なので、目的語の前に前置詞が必要です。
○ 前置詞「for」を使う
I am for your idea.(ご提案を支持します)
○ 名詞「favor」を使う
I am in favor of your idea.(ご提案に賛成です)
※ 「NO(反対)」を表す表現
○ 否定形「not」を使う
先に紹介した「OK(賛成)」を表す動詞を、「not」を使って否定する表現が「簡単で分かりやすい」のでオススメです。
I don't like your idea. (ご提案が気に入りません)
I don't accept your idea. (ご提案を受け入れられません)
I don't support your idea. (ご提案を支持しません)
I don't agree with (to) your idea.(ご提案に同意しません)
○ 前置詞「against」を使う
I am against your idea.(ご提案に反対です)
「oppose」「disagree」など「反対する」という意味の動詞も覚えておきましょう。
ただし、これらの動詞は「強く反対する!」というニュアンスですので、会話ではあまり使わない方が得策です。必要以上に「強い反対」だと受け止められて、コミュニケーションに支障をきたす可能性があります。
わざわざ単語を覚えなくても、否定形を上手く使えば表現の幅が広がります。「正しく相手に伝える」ことを最優先して、「シンプル・イズ・ベスト」のテクニックを磨いていきましょう。(井津川倫子)
今週のニュースな英語 ~ メイ英首相に「for」? 「against」? ~
2017年は選挙で世界が動く年です。
5月のフランス大統領選に続いて、6月は英国で議会(下院)総選挙が行われ、メイ首相率いる保守党が手痛い敗戦を喫しました。
メイ首相は「snap election」(解散総選挙)に打って出るという「賭け」に負けて、まさかの過半数割れ。メイ首相のEU離脱方針に反対する20~30代の若者票が、ライバルの労働党に流れたと分析されています。
メイ首相に「投票する」は、前置詞の「for」を使います。
I vote for May.(私はメイ首相に投票した)
メイ首相に「反対票を投じる(他党に投票する)」は、「against」で表せます。
I vote against May
「for」と「against」は、セットで覚えておくといろいろな場面で使えて便利です。
ちなみに、9月にはドイツで選挙があります。メルケル首相が再任されるのか、その結果に注目が集まっています。