個人年金保険の保有契約高、過去最高の107兆円

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   2017年3月末時点の個人年金保険の保有契約高が、前年同月と比べて4.1%増えて107兆8727億円にのぼった。生命保険協会が6月13日に発表した。2年ぶりに前年同月を上回り、過去最高を更新した。

   個人年金保険の件数・被保険者数は4.8%増の2176万件。新規契約も、契約高で32.9%増の11兆644億円、件数・被保険者数で35.7%増の209万件と、大きく伸びた。

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保険料値上げで「駆け込み需要」も

   過去最高を記録した背景には、マイナス金利政策の影響が大きい。マイナス金利の導入に伴い、生命保険会社は資金の運用難で、「一時払い終身保険」や「一時払い養老保険」などの販売を停止した。そのため、「貯蓄型商品の受け皿として、個人年金保険に流れた」と、生命保険協会はみている。

   また、2017年4月からの貯蓄型保険や学資保険などの積立型保険の、保険料の値上げによる「駆け込み需要」が広がったことがある。「(個人年金保険の)3月の契約の伸びは著しかった」と話す。

   一方、個人保険の保有契約高は0.5%増の862兆9052億円で、ほぼ横ばい。件数・被保険者数は4.8%増の1億6772万件と伸ばした。ただ、新規契約は契約高で1.2%減の68兆478億円、件数・被保険者数で2.9%減の1930万件と、前年実績を下回った。

なお、統計はかんぽ生命保険を含めた生命保険協会に加盟する41社の合計値。

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