財務省と内閣府が2017年6月13日に発表した4~6月期の法人企業景気予測調査によると、景況感を示す指数は大企業の全産業でマイナス2.0だった。
4四半期ぶりにマイナスに転落した。
7~9月期はプラスに転じる見通し
大企業製造業の景況感は、マイナス2.9と悪化した。新型車の販売効果が一服した「自動車・同附属品製造業」はマイナス15.9、原材料価格の上昇に直面した船舶を含む「その他の輸送用機械器具製造業」はマイナス37.1だった。非製造業の景況感はマイナス1.6で、なかでもマイナス19.9の建設業が際立った。
大企業の景況感は今後、7~9月期でプラス7.1、10~12月期でプラス6.7に転じる見通しだという。
また、4~6月期の中堅企業全産業はマイナス3.1、中小企業全産業はマイナス9.9。7~9月期では、中堅企業がプラス7.5まで回復する一方で、中小企業はマイナス3.2にとどまる見通しだ。
指数は、自社の景況が前期と比べ「上昇」したと回答した企業の割合から、「下降」したと回答した企業の割合を差し引いた値。いずれも5月15日時点で調査した。