学習塾を運営するナガセ(東京都武蔵野市)は、子会社の大学受験予備校「早稲田塾」の大規模な校舎を2017年8月末に閉鎖すると、6月6日に発表した。
埼玉県や千葉県などの校舎を中心に11校の閉鎖を決めた。残りは12校となった。閉鎖する校舎に通っている生徒については、近隣校舎への転校措置を講じる。
東進は? 四ツ谷大塚はどうなる......
親会社のナガセによると、今回の大規模な閉校は「経営資源を集中して、売り上げの回復と経費圧縮の両面から業績改善」が狙い。
同社の業績は、2017年3月期の売り上げで前年同期比73.6%減の2593億円、本業のもうけを示す営業利益は291.4%減のマイナス9億5300万円だった。今回の校舎閉鎖に伴う物件費などの削減効果は19年3月期以降となる、としている。
ナガセは、ほかにも高校生向けの受験塾「東進ハイスクール」や中学受験塾の「四谷大塚」などの学習塾を運営しているが、同社広報部の担当者は、
「不採算となっている校舎はその都度閉校を検討していきますが、現状では早稲田塾のように大規模な縮小は考えておりません」
と、J‐CASTニュース編集部の取材に答えた。