2018年3月に卒業予定の大学生の内定率が、2017年6月1日時点で63.4%にのぼった。就職情報会社のディスコが6月6日に発表した。
5月の37.5%より25.9ポイント上昇。前年同期実績の54.9%を8.5ポイント上回る結果となった。
「優秀な人材確保」企業に危機感
また、内定を得た大学生のうち、「就職先を決定して就職活動を終了した」「終了したが、複数内定保持のため未決定」の割合は45.3%と半数近くに及び、就職活動の終了時期も早まっている傾向がみられる。
今回の63.4%という内定率は、5年前の2013年卒者の6月の内定率(62.3%)と同じ水準。この数値について、ディスコは「当時の選考解禁は今より2か月早い4月1日であったことを考えると、いかに今年の内定出しが早いのかがわかる。深刻な人手不足を背景に、優秀な人材の確保に危機感を募らせる企業の姿が透けて見える」としている。
一方、「内定を得ていない」学生は36.6%と4割近いものの、前年同期の実績と比べて8.5ポイント減少した。
調査は、2017年6月1~5日に実施。回答数は全国の大学4年生、文系と理系合わせて1259人。理系は大学院修士課程2年生を含む。