2016年度のスマートフォンの出荷台数が、前年度と比べて3.3%増の3013万台となり、初めて3000万台を越えた。
これまでのピーク2012年度の2972万台を上回る、過去最高の出荷台数を記録した。
「ガラケー」から格安スマホへ 買い替え進む
MM総研の「2016年度通期 国内携帯電話端末出荷概況(2017年5月18日発表)」によると、2016年度の携帯電話端末の総出荷台数は前年比0.3%減の3648万台と、5年連続で減少した。
ただ、そうした中でスマートフォンは出荷台数を伸ばし、なかでも格安スマホなどのSIMフリースマートフォンの出荷台数は、15年度と比べて63.5%増の281万台と伸ばした。 スマートフォンの出荷台数全体に占めるSIMフリーの割合は9.3%に拡大。また、携帯電話の総出荷台数に占めるスマートフォンの出荷台数の割合は、15年度と比べて2.9%ポイント増え、82.6%に広がった。
一方、従来の「ガラケー」であるフィーチャーフォンの2016年度の出荷台数は、前年度比14.4%減の635万台で、2000年度の出荷以来の過去最低だった15年度を下回った。フィーチャーフォンの出荷台数比率は2.9ポイント減って17.4%となった。
J‐CASTニュースの2017年6月6日の取材に、MM総研は、「大手携帯会社の買い替えが減らなかったことや、フィーチャーフォンから格安スマホに買い替える人が増えてきたのでないか」との見方を示した。
MM総研は、2017年度の携帯電話端末の総出荷台数を、前年度並みの3650万台(うち、スマートフォンの出荷台数は3080万台)と予測している。