「入社2年目の女性が配属され、職場の雰囲気もどことなく明るくなりました。それはよかったのですが、どうも同じ部署にいた2人の女性(彼女より年上です)とはギクシャクしているように見えます。正直、どう間に入ればいいのか分からず困っています。江上さんは、そんなご経験はありませんか」
ギクシャクしているのは、2年目の女性と先輩女性との間ですか? それはあなたがた男性社員の責任です。
若いほうがいいは、セクハラです!
あなた方男性が、若い女性社員ばかりチヤホヤするから、先輩の女性社員が嫉妬し、腹を立てているんです。
私にそんな経験があるかって? あるわけありません。
男性が若い女性をちやほやしたいというのは分からないでもないですよ。昔は、畳は新しいほどいいなどといいましたからね。
でもそれはプライベートでの好みの話です。仕事は、男性も女性も、年齢も関係ないからです。女性だけが、若いほうがいいというのはセクハラです。
わたしは、きちんと仕事をしてくれる人を、男女関係なく評価していましたから、若い女性というだけでチヤホヤしたことはありません。嘘じゃないですよ。
どう間に入れば分からないなんて、あなたどうかしていますよ!
普通に、同じように対応すればいいんです。職場なんですよ。仕事をする場所なんです。「仕事」を基準に、年齢や性別に関係なく公平に扱えばいいだけですよ。
ちょっと間違えば、アナタの命とりに
ちょっと話が違うかもしれませんが、ある会社で若い女性が配属されてきました。
上司は彼女に厳しく当たります。ひょっとしたらちゃんと仕事ができるように育てようとしたのかもしれませんが、あまりに厳しい。彼女は、別の部署の上司に相談しました。
その結果、判明したのは、彼女の直属の上司は彼女を好きになり、厳しく当たれば彼女が自分のいうことを聞くようになるんじゃないかと思ったようなのです。形を変えたセクハラだったのです。
また、ある職場ではベテラン女性ばかり、飲みに誘う上司がいました。若手は飲みに誘ってもついてきてくれないからです。
「姥桜でも誘うか」と、上司はベテラン女性に言いました。ベテラン女性は、笑って聞き流していましたが、あまりに自分たちのことを「姥桜」と馬鹿にするので、結局、セクハラで上司を訴えました。嫌な飲み会に誘い過ぎるというのが、その訴えの理由でした。
若い女性社員も、ベテランの女性社員とも、あなたの可愛い部下じゃないですか。公平に扱いましょう。ちょっと間違えば、あなたの命とりです。間に入ることなど考えないでいいですよ。とにかく公平に、公平に、ひたすら公平に、です。(江上剛)