公平に、ひたすら公平に...... 女性同士がギクシャクしない方法(江上剛)

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ちょっと間違えば、アナタの命とりに

   ちょっと話が違うかもしれませんが、ある会社で若い女性が配属されてきました。

   上司は彼女に厳しく当たります。ひょっとしたらちゃんと仕事ができるように育てようとしたのかもしれませんが、あまりに厳しい。彼女は、別の部署の上司に相談しました。

   その結果、判明したのは、彼女の直属の上司は彼女を好きになり、厳しく当たれば彼女が自分のいうことを聞くようになるんじゃないかと思ったようなのです。形を変えたセクハラだったのです。

   また、ある職場ではベテラン女性ばかり、飲みに誘う上司がいました。若手は飲みに誘ってもついてきてくれないからです。

   「姥桜でも誘うか」と、上司はベテラン女性に言いました。ベテラン女性は、笑って聞き流していましたが、あまりに自分たちのことを「姥桜」と馬鹿にするので、結局、セクハラで上司を訴えました。嫌な飲み会に誘い過ぎるというのが、その訴えの理由でした。

   若い女性社員も、ベテランの女性社員とも、あなたの可愛い部下じゃないですか。公平に扱いましょう。ちょっと間違えば、あなたの命とりです。間に入ることなど考えないでいいですよ。とにかく公平に、公平に、ひたすら公平に、です。(江上剛)

江上 剛
江上 剛(えがみ・ごう)
作家。1954年兵庫県生まれ。早稲田大学卒業後、第一勧業銀行(現・みずほ銀行)入行。同行築地支店長などを務める。2002年『非情銀行』で作家としてデビュー。03年に銀行を退職。『不当買収』『企業戦士』『小説 金融庁』など経済小説を数多く発表する。ビジネス書も手がけ、近著に『会社という病』(講談社+α新書)がある。
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