まずは「動詞」を攻略! ビジネス英語の「肝」はココ (14)

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「昇進する」は何て言うのか?

   世の中、クビになったり、辞めさせられたりする人ばかりではありません。大統領から会社のトップまで、就任したり昇進したりする「出世に関わる動詞」にも要注目です。

   さっそく、見てみましょう。

   「elect」(選ぶ)

   Emmanuel Macron was elected president of France.

   (エマニュエル・マクロン氏がフランス大統領に選ばれた)

   選挙や投票で選ばれた場合は「elect」です。会社のトップが役員会で選出された時なども「elect」を使います。

   「appoint」任命する

   「appoint」(任命する)もよく使う動詞です。文法的な解説をすると、SVOC(sは主語、vは動詞、oは目的語、cが補語)の構文をとる動詞ですから「appoint」の後ろに前置詞はつけません。私はつい「as」や「to」をつけそうになって、あわてて言い直すことがあります。

   I was appointed chairperson of the committee

   (私は委員会の議事役に任命された)

   後ろに不定詞を使うこともあります。

   I was appointed to chair the committee.

   (私は、委員会の議事進行をするように任命された)

   「nominate」指名する

   「nominate」(指名する)も覚えておきましょう。

   Trump nominated ExxonMobil CEO Rex Tillerson as secretary of state.

   (トランプ氏は、エクソンモービル社CEOのレックス・ティラーソン氏を国務長官に指名した)

   「promote」昇進させる

   I was promoted to general manager.

   (私は、ゼネラルマネジャーに昇進した)

   サラリーマンの目標、「昇進」は「promote」を使います。

   そういえば、「任命する」も「昇進させる」も「指名する」も、すべて他動詞です。なるほど、自分の意志で「辞める」ことはできても「昇進」はできない、ということですね。

   他の誰かに引き上げてもらわないと「出世」はできないと、サラリーマンの宿命を思い知らされました(笑)。(井津川倫子)

今週のニュースな英語 ~ 世界一有名な中退者(dropout)、ハーバード大を卒業! ~

   フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(33)が、ようやく母校ハーバード大学から学位(名誉博士号)を受け取りました。

   2005年にハーバード大を「drop out」(中退)してフェイスブックを立ち上げたザッカーバーグ氏は、世界で最も有名な中退者(dropout)の一人。マイクロソフトの共同創業者のビル・ゲイツ氏も、同じくハーバード大中退ですが、世界長者番付の1位(ゲイツ氏)と6位(ザッカーバーグ氏)が、ともに「大学中退」というのは興味深いですね。

   名誉博士号を授与されたザッカーバーグ氏が降りしきる雨の中、卒業生を前に行ったスピーチがインターネットで話題になっています。

   故スティーブ・ジョブズ氏の伝説のスピーチ(スタンフォード大卒業式)に匹敵するという声もありますから、要注目です。

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。TOEIC(R)L&Rテストの最新スコア970点。これまで英検、TOEIC、TOEFL、IELTSをすべて受験し、GMATにも挑戦。30年近く仕事をしながら英語を学び、海外駐在員として滞在したロンドンでは、イギリス式の英語学習法も体験した。「いくつになっても英語は上達できる」をモットーに、40代での英語やり直しを提唱している。現役ビジネスパーソンならではの実践的なアドバイスが「役に立つ」と人気。
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