男性の育児休業の取得率が、初めて3%台に達したことがわかった。
厚生労働省は、2014年10月1日から15年9月30日までの1年間に配偶者が出産した男性のうち、16年10月1日までに育児休業を開始した(申出中を含む)男性の育休取得率が3.16%だったと、2017年5月30日に発表した。
「そんなに改善していない」
2016年度の男性の育児休業の取得率は、3.16%。前回調査から0.51ポイント上昇した。東日本大震災があった翌年の2012年度以降は右肩上がりだが、厚生労働省は2017年5月31日のJ‐CASTニュースの取材に、「『イクメンプロジェクト』などの取り組みなどで、育休が取得しやすくなるなど雰囲気は変わりつつあるものの、今回の結果はそれほど改善したとは思っていない」と述べた。
女性の育休取得率は、前回調査時から0.3ポイント上昇の81.8%。男性とは比べるまでもない。また、政府は「2020年度までに男性の育休取得率を13%にする」という目標を掲げているが、それにもほど遠い。
なお、調査は2016年10月1日~31日に実施。有効回答数は全国4213事業所、有効回答率は69.2%だった。