国土交通省は、ご当地の観光名所・旧跡や風景などの図柄を入れた「地方版図柄入りナンバープレート」を導入する自治体と図柄の募集を開始したと、2017年5月30日に発表した。
国交省はすでに、2019年のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会と2020年の東京五輪・パラリンピックを記念した図柄入りナンバープレートの導入を決めているが、今回はご当地の観光資源や風景をデザインすることで、「走る広告塔」となって、地域の魅力を発信。地域振興に役立てる。
ナンバープレートがなかった地域もOK!
今回、新しい図柄入りナンバープレートの導入にあたり、国土交通省はナンバープレートに入れる地名の導入基準を緩和。それにより、現在、ナンバープレートが導入されている116の地域に加えて、導入されていない地域も新たに設けた基準を満たせば導入できるようになった。
従来は、対象地域内の登録自動車数が10万台を超えることが条件だったが、新たな基準に「地域内に複数の自治体があり、登録数がおおむね5万台を超え、地域名の表示が一定の知名度をもつこと」を追加。たとえば、「伊勢志摩」のように誰が聞いてもわかる、相当程度の知名度を有する地域であれば認めることにした。
導入のスケジュールは、現在ナンバープレートが導入されている地域の場合は、各自治体が2017年9月下旬までにエントリー。その後、12月中旬までに地域住民から意見を募り、デザインを決めていく。交付開始は2018年10月を予定している。
一方、新たに導入する地域の場合は、2018年3月までに各自治会がエントリー。その後は18年12月までにデザインの提案を行い、交付開始は2020年を予定している。
また、各自治体がナンバープレートの取り付けを希望する人から、地域の交通安全や観光振興などを目的とした寄付金を募る仕組みを取り入れる。寄付した人は、図柄がカラー表示に、寄付金なしの場合は白黒になる。