総務省が2017年5月30日に発表した4月の家計調査によると、2人以上の1世帯当たりの消費支出は、物価変動を除いた実質ベースで前年同月比1.4%減の29万5929円だった。
2008年3月から2009年4月以来、8年ぶりの14か月連続の減少となった。総務省は「引き続き弱い状況が続いている」とみている。
コメの値上げ、食費に響く
消費支出の内訳をみると、「交通・通信」が前年同月と比べて7.3%減の3万8295円。自動車購入や自動車関連用品の売り上げが1.21%減少したことが影響した。また、私立大学の授業料など「教育」は15.1%減の2万1125円で、2か月連続の減少だった。
食費は、0.7%減の7万979万円。9か月連続の減少となった。なかでも魚介類や穀類の減少が目立ち、魚介類では漁獲量が減少したさけ、いか、穀類はコメの値上げが響いた。
一方、勤労者(サラリーマン)世帯1世帯あたりの消費支出は32万9949円と実質ベースで前年同月比2.9%減となった。2か月ぶりの減少。