年下上司はイマドキ当たり前、部下の出世を喜ぶ度量をもつ(江上剛)

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

明るい顔で頭を下げる

   まともなことを言いましたが、まさに人生、いろいろですね。

   あなたと彼との姿が目に浮かんできます。

   彼は、あなたに上司として「○○さん、これからもよろしくお願いします」と明るい顔で頭を下げる。あなたは「おめでとう。私の見込んだ通りです」と素直に喜ぶ。

   「これからも○○って呼び捨てにしてもらって結構です」と彼が言う。

   「いやぁ、それはできないよ。○○課長って言わせてもらいますから。ご指導よろしくお願いします」とあなたは頭を下げる。

   「こちらこそ、これからも至らぬところはガンガン指導してください」と彼も頭を下げる。

   腹の中で、何を思っていようと関係ありません。これでめでたしめでたしじゃないですか。

   案外、見事な補佐役としての能力が開花して、あなたの出世につながるかもしれません。

   人生、万事、塞翁が馬です。

(江上剛)

江上 剛
江上 剛(えがみ・ごう)
作家。1954年兵庫県生まれ。早稲田大学卒業後、第一勧業銀行(現・みずほ銀行)入行。同行築地支店長などを務める。2002年『非情銀行』で作家としてデビュー。03年に銀行を退職。『不当買収』『企業戦士』『小説 金融庁』など経済小説を数多く発表する。ビジネス書も手がけ、近著に『会社という病』(講談社+α新書)がある。
クロカネの道 鉄道の父・井上勝
クロカネの道 鉄道の父・井上勝江上 剛

PHP研究所 2017-03-16
売り上げランキング : 111895


Amazonで詳しく見る
by G-Tools
姉妹サイト