「アートな感じ」の「梅雨のエキゾチック」
キリンビールの「ひこうき雲と私」に、インターネットの掲示板などには、
「鮮やかなブルーのラベルと商品名に、爽やか系サッパリのビールをイメージしていましたが、ほろ苦さに仄かな柑橘の香るしっかりセゾンビールでした」
「ひこうき雲見ながら、瓶飲み...... 長閑なひととき」
「私はキレのある炭酸強めの苦いビールが好きなので、好みには合わないけど、デザインとネーミングは爽やかで好きだな」
「アルコール度数5% 小麦使用のやさしい味わいと濁り具合がなかなかいいですね」
「ぐびぐび飲むより、まったり飲みたいときにはよさそう。昼間にの~んびりくつろぎながら飲みたいです」
などと、なかなかの好印象のようで、まさに「してやったり」といったところかもしれない。
一方、2017年6月6日発売の「梅雨のエキゾチック」は、「グランドキリン」で初めての発泡酒(麦芽使用率50%以上)。ベルギーのビアスタイルを参考にコリアンダーシードを採用。甘く完熟した感じのブラボーホップ由来のフルーティーさと相まって、爽やかな香りと「スパイシーで複雑な味わいが楽しめます」という。
「アートな感じを打ち出しました」というネーミングに、ラベルにはしとしとと降る雨の中で色鮮やかに咲く紫陽花をデザイン。「じつは梅雨の時季は五感が研ぎ澄まされた感じになるといわれているんです。紫陽花も雨に濡れると色鮮やかに見えますよね。そんな梅雨に楽しく飲める、『梅雨の時間を楽しむためのビール』がコンセプトです」と説明する。
「グランドキリン」シリーズ共通の330mlビンにも、「缶でゴクゴク飲むというのではなく、味わってゆっくり飲んでほしいから」との、こだわりがある。
「大事なのは、まずコンセプト。ネーミングありきではありません」と強調。キリンビールは、この「ゆるふわ」ネーミングを採用した「グランドキリン」シリーズに、ニーズをとらえたとの感触を得ていて、続編を検討中という。