その16 真夏のスーツにネクタイ【こんなものいらない!?】

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夏は白い開襟シャツがいい

   同じ開襟シャツでも、僕なりにいろいろと工夫してみた。たとえば、ちょっと派手な貝製のぼたんをそこかしこに付けてみた。そうすると、ややもっともらしくはなる。でも、存在感はスーツやネクタイにはかなわない。

   そんな軽装の「先駆者」を自負する僕にとっては、ジャケット、スーツやネクタイの復権傾向は残念なことである。なんとかして、この傾向に歯止めをかけたい。

   しかし、さっきのような僕の態度では、なかなかに難しい。開襟シャツを着ていることで、気弱になっている。

   まず、強い気持ちが要る。「スーツにネクタイがいくらのもんだ? 開襟シャツのどこが悪いんだ? 」――。そんな開き直りが必要である。

   しかも、開襟シャツはスーツにネクタイ一式をそろえるのに比べ、ずっと安くつく。ろくな給料をもらっていない若者が、ビジネスの場で開襟シャツを着てどこが悪いのか。何よりも「自分は間違ったことはしていない」との信念が欲しい。

   この夏、僕に続いてくれる人がいることを期待している。(岩城元)

岩城 元(いわき・はじむ)
岩城 元(いわき・はじむ)
1940年大阪府生まれ。京都大学卒業後、1963年から2000年まで朝日新聞社勤務。主として経済記者。2001年から14年まで中国に滞在。ハルビン理工大学、広西師範大学や、自分でつくった塾で日本語を教える。現在、無職。唯一の肩書は「一般社団法人 健康・長寿国際交流協会 理事」
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