ゴールから逆算、1週間単位で「やること」を決める
3か月後にゴールを設定した後は、ゴールに向けて走り続ける「仕組み」をつくります。 マラソンを例にするとわかりやすいでしょう。トップアスリートではなくマラソン初心者になったつもりで、記録よりも「ゴールまで完走する」ことを目標にします。
まず、1週間単位で「走る距離(ノルマ)」を決めます。マラソンは42.195キロメートルですから、仮に12週間(3か月)で割ると「1週間のノルマ」は3~4キロメートルになりますね。
次に、「1週間のノルマ」を5分割します。1週間のうち5日は走って、2日は休む作戦です。1日に走る距離が具体的になってきました。
では、このマラソンの「仕組み」を英語の学習に当てはめてみましょう。
まず、ゴールから逆算をして、1週間単位で「やること」を決めます。「1週間」と期間を区切って「いつまでに、何をやるのか」をハッキリさせると、集中して効率よく学習することができます。
意図的に「締め切り」をつくって、一つひとつクリアしていく「仕組み」です。
たとえば、3か月で英語のテキストを1冊やり終える場合は12週で、頑張って1か月で終える場合は4週で割ります。「1週間分のノルマ(1週間で解く問題数やページ数)」が決まったら、5つに割りましょう。
5分割をするのは、月曜日から金曜日までの5日間でノルマをクリアするのが理想だからです。私は英語の勉強は平日に集中して、どうしても終わらない時だけ週末にノルマを消化しています。週末はあえて勉強時間を設定せずに、平日の遅れを取り戻すための「バッファー」にしています。
バッファーをつくることで気持ちに余裕ができますし、ギュウギュウにスケジュールを詰め込むよりも、結果として確実性が高まります。どんなにタフなアスリートでも、休息なしに走り続けることは無理でしょうから。
大切なことは、その週のノルマは絶対に翌週に持ち越さないこと。1週間分のノルマを必ずその週のうちにやり終えるルールだけは守り抜きましょう。