NHKの2016年度の受信料収入が6769億円の増収となり、14年度から3年連続で過去最高を更新した。
NHKの2016年度単体決算(速報値)によると、受信料収入は前年度と比べて2.2%増の6769億円となった。2017年5月9日に発表した。
リオ五輪などで事業支出も増える
受信料収入が増えたのは、契約件数が増えたほか、受信料の支払率が78.7%に改善したことなどが影響した。
事業収入は、前年度比3.0%増の7073億円と、初めて7000億円台に乗った。一方、事業支出はリオデジャネイロ五輪などの放送の実施などで、3.2%増の6793億円となった。
このため、純利益に当たる事業収支差金は、前年度から7億円減少し、280億円の黒字となった。
上田良一会長は、5月11日の定例記者会見で営業業績について、「全局的な取り組みにより、(15年度から17年度の)3か年経営計画の2年目として、良い決算ができたと思っている」と評価。3か年計画の3年目となる2017年度は、契約総数増加50万件、支払率80%などを目標に取り組むとしている。