その部下と、いつか美味しい酒を飲める日が来るよ
先日、辞めた部下と一緒に飲みました。
彼は、銀行時代に私の部下でした。営業部に行きたいと強く希望をしていましたが、彼の経理(国際経理)の経験を買われて経理部に異動になりました。私は、人事部や、部長に文句を言いました。そして彼に「希望通りにならなくて済まない」と謝りました。
私は、彼を経理部に行かせたくなかった。その担当役員が、あまり好きではなかったこともあります。「辞めるなら、今だな」と私は、彼に言いました。
彼は、その一言で、外資系金融機関に転職しました。営業部に転勤していれば辞めなかったのにと残念でしたが、新しい活躍の場を求めたことを心から祝福しました。
今、彼は、若くしてその銀行の営業本部長という重責を担っています。生き生きとしていました。彼から「あの時、背中を押していただいたので今があります」と礼を言われました。「そんなことはない。君の努力の結果だよ」と私は答えました。とても美味しい酒でしたよ。
あなたもその優秀な部下と、いつか美味しい酒を飲める日を楽しみにしてください。人生は、一期一会。惜しいと思うほどの部下なら縁も深いはず。また彼と会うことがありますよ。
(江上剛)