「いつかは役に立つだろう」では、続かない!
「日常会話」を断捨離したあとは、TOEICを利用して「読む」「聞く」にエネルギーを集中。効率がグンと上がったことはこれまで紹介してきたとおりです。
みなさんも、「英語を学ぶなら日常会話から」と思い込んでいませんか?
英会話学校に申し込んだり、ラジオ講座のテキストを購入したりする前に、ちょっと立ち止まってみて下さい。
今、あなたにとって「日常英会話」って必要でしょうか?
もちろん、英語を話せるにこしたことはありません。でも、「いつかは役に立つだろう」とか、「旅行に行ったときに使うかもしれない」といった動機で、英語の勉強を続ける自信があるでしょうか?
日本語もそうですが、話し言葉と書き言葉は異なります。ふだんの生活で使う言い回しは、ニュースではお目にかかりませんし、仕事でもあまり使いません。
冒頭のビジネスマンのように、「海外ニュースの英語を読めるようになりたい」と目的がハッキリしているのなら、英会話学校に通ってあいさつの仕方から学ぶより、実際に新聞記事やニュースに接するほうが近道です。
英語のやり直しは、あなたにとって「必要な英語」を絞りこむことから始まります。くどいようですが、ムダを捨てて本当に必要なことだけを残しましょう。「日常会話」が「英語をマスターする第一歩」ではありません。
日常的に英語で話す機会がある方以外は、40代での再チャレンジに「とりあえず日常英会話」を選ばないほうが得策だと思います。(井津川倫子)
今週のニュースな英語 ~ 「上がる」「下がる」、学べる「ニューヨーク市場」ウォッチ ~ 私は株式投資をやっていません。しかし、米ニューヨーク株式市場だけはウォッチしています。日々刻々と動くマーケットの状況から、世界の動きが読めること、意外にもシンプルな単語が多いので英語を理解しやすいこと、がその理由です。 下記の基本動詞に注目するだけでも意味がわかりますから、「ニューヨーク市場ウォッチ」は、初心者の方にもオススメの英語学習法です。たとえば...... 「rise」(上がる) Average hourly earnings rose by 2.5%(平均時給が2.5%上がった) 「drop」 (下がる) Unemployment rate dropped to 4.4%(失業率が4.4%に下がった) 「hit(達する)」 The euro hit a six-month high(ユーロが6か月ぶりの高値に達した) このほか、「up」(上がる)「surge」(急上昇する)「fall」(落ちる)「plunge」(急落する)もよく出てきますので、覚えておくと役に立ちますよ。