その15 電柱の上にある変圧器 【こんなものいらない!?】

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まず、目立たない場所に置いてみてはどうか

   2016年、日本では「無電柱化推進法」が施行された。災害時に電柱が倒れて「凶器」になるのを防ぐとともに、「良好な景観」をつくるのが目的で、電柱や電線の地中化に国、自治体や電力・通信事業者が責任を持つことになった。

   朝日新聞の記事によると、電柱や電線の地中化率は東京都23区で7%、大阪では5%に過ぎないが、ロンドン、パリ、香港では100%、台北95%、ソウル46%、北京34%である。日本全体だと、地中化率はなんと1%しかない。

   東京や大阪の地中化率はいつ、これらの都市に追いつけるのだろうか。じつは、日本政府はもう30年以上も前に「無電柱化」の計画に着手している。それなのに、いまだにこの体たらくである。

   そこで提案したい。電柱や電線は地中化するに越したことはないが、しばらく我慢する。ただ、醜さが目立つ変圧器をなんとかする。当面、資金はそこに集中する。それだけで日本の「空」はかなりよくなる。

   素人の考えだけど、たとえば変圧器にかっこいい覆いをつけたうえ、地上などのできるだけ目立たない場所に置く――。中国の例などを参考にして、いろいろ工夫できるはずである。2020年までとか、期限を決めてやってほしい。

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