「ちょっと誤解が......」
さらにツイッターには、
「企業さん! もっと還元しないと人並みの生活ができないんですよ! わかります?」
「平均年収が約470万円の埼玉がこれだと平均年収が約605万円の東京は...... 人を雇用するということにもっと責任を持ってほしい。そりゃ少子化進むよ」
などと、生活がままならない不満の矛先を企業に向けた人もいた。
その一方で、
「月収50万円ないと『人並み』じゃない、というのはちょっと違和感があるな」
「月収50万というと、かなりの高給に聞こえるが、ボーナスも含めて、しかも額面で年収599万円てことらしい。それなら別におかしくはないと思う。見出しが煽りすぎではないのか?」
「まぁ、これぐらいはかかるイメージ。だから両方正社員の共働きが多いんじゃないの」
と、調査結果に一定の理解を示す声もあった。
インターネットに上がった、こうした声に調査した埼玉県労働組合連合会は「ちょっと誤解があるようです」と、やや困惑ぎみだ。
たとえば、「食費の月10万円も4人家族の場合です。3食で30日、一人あたりに計算し直すと1000円にもなりません」と話し、収入と支出の差を明らかにすることで、「最低賃金の引き上げ交渉などで、理解を求めていきたい」と説明する。
ちなみに、20歳代の単身者のモデルケースでは、年収で約290万円が最低必要になる。埼玉県の最低賃金の水準は、845円(2016年)だ。