「なんとかなる」ようにするために必要なものは?
彼女は4月から大学に復学するのですが、就活はどうするの? と聞いたところ、
「就活する気はありません。できたら、このWebサイトで食べていけるようになりたい。現状このWebサイトだけで食べてはいけないけど、知り合った人たちがいろいろ細かい仕事を振ってくれていて、それなりにお金が稼げています。運営が難しくなったら、バイトでもすればいいですし。こうやって、まわりの人との繋がりができていれば、それなりに仕事はもらえるし、同時に自分で仕事を作っていけば、なんとかなるんじゃないかなと思っています」
確かにその通りで、「人とのつながり」があれば、今の日本で食っていけなくなることはほとんどないと言っていいかもしれません。そして、ネットでの商売であれば資本もほぼ要らず、業種によっては在庫もほぼ抱えないので、彼女のような学生でも、商売を始めることができます。
彼女は、「学生のうちにこのようなことをできたのがよかったです。学校では習えない、実際にやってみることで、学べたことが多かったです。そして『こんな風にしていれば、食いっぱぐれない』という自分なりの物差しができたのが非常に大きいです」と話しています。
学生のうちは、何もわからないので、会社に入らなくては生きていけない、世間はそんなに甘くないという言葉をそのまま信じてしまいます。
そして、そのまま会社に入って10年もすると、会社員としての生活以外したことがないので「会社員以外は生きていけない」という思想に凝り固まってしまいます。
でも、頭の柔らかいうちにいろいろ体験しておくと、世の中結構何とかなるってことに気付くのです。
「今の目標はとりあえず、卒業するまで、廃業せずに、生活できるレベルまでサイトを育てることです」