インターネットで資産運用サービスを提供する金融機関、ウェルスナビ(東京・千代田区)が手がける資産運用サービスのロボアドバイザー「WealthNavi(ウェルスナビ)」が、2017年4月に「預かり資産」100億円、「申込件数」1万8000口座を突破した。
サービス開始から、わずか9か月での達成。ロボアドバイザーの「ウェルスナビ」は2016年7月から、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行と、17年1月にはSBI証券、2月に住信SBIネット銀行との協業でサービスを提供。協業先の銀行や証券会社から、現金が入出金できる。
ヒトの「弱さ」をカバー
ロボアドバイザー「ウェルスナビ」は、IT技術を活用した金融サービス、いわゆる「フィンテック」を使い、金融アルゴリズムに基づいて資産運用のすべてのプロセスを自動化して資産を運用する。
個人投資家が陥りがちな心理的な「壁」に邪魔されることなく、適切な資産配分の維持や積立投資の継続といった合理的な投資行動を実現。「正しい資産運用方法がわからない」「忙しくて運用する時間がない」「相談相手がいない」などの悩みを抱えている人や、これから投資をはじめる初心者をサポートする。
好調の要因について、同社は長期投資を支える高機能性が利用者の9割を占める投資経験者の強い支持を受けたことや、シンプルな手数料や資産運用アルゴリズムのホワイトペーパーをロボアドバイザーとして初めて公開するなどの透明性の高いサービスが評価された、と分析している。