男性用化粧品の市場が伸びている。
その理由について、男性用化粧品を主力とするマンダムの広報担当者は、2017年4月24日のJ‐CASTニュースの取材に、「母親や姉妹がスキンケアをしているのを見て、男性にも化粧意識が出始めたのではないでしょうか」と話した。
スキンケア、手軽さが人気
市場調査の矢野経済研究所の「化粧品市場に関する調査」(2016年10月21日発表)によると、2015年度の男性用化粧品の市場規模は、前年度比1.6%増の1178億円に達した。
化粧品全体の市場規模に男性用化粧品が占める割合は約5%に過ぎないが、市場は好調という。
男性化粧品には、整髪料などのスタイリング剤、シャンプーや育毛剤のスカルプ、洗顔料や日焼け止めなどのフェイス・ボディケア商品がある。
マンダムでは、ボディーペーパーや日焼け止め、デオドラントなどのボディケア商品の売れ行きがよく、2017年3月までの1年間の伸び率で5%増と伸びた。
なかでも、夏場のボディーペーパーやフェイシャルペーパーが好調で、顔や体を拭くと、ひんやりとして気持ちいいのが人気を呼んでいる。今年もこれからの季節に向けて、期待が膨らんでいる。
一方、化粧品大手の資生堂では、男性向けの「SHISEIDO MEN」が人気。洗顔料と化粧水の2ステップだけで簡単にスキンケアができるシリーズだ。
J‐CASTニュースの取材に、「手軽なお手入れを好む男性に、好評ではないかと考えています」と話している。