スーツにリュック姿は... 「アリ」の人が増えている理由

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   ビジネスマンの間で、リュックを使う人が東日本大震災以降、増えてきている。カバンメーカー大手エースでは、「ビジネスリュック」の販売売上高が2011年と比べ、2016年は489%に増加している。

   健康ブームで自転車通勤をする人が増えたことや、スマホの普及で、両手が空けられることが人気の背景にあるようだ。

  • カバンメーカー「エース」のリュックタイプ「evl3.0」
    カバンメーカー「エース」のリュックタイプ「evl3.0」
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使い勝手がいい

   ビジネススタイルのリュックは、スリーウェイタイプが人気だ。スリーウェイとは、従来の「ブリーフバッグ」のように手で持つことができるタイプ。ショルダーバッグのように肩掛けできるタイプ。そして両肩に掛けられるリュックタイプの3つのスタイルのことだ。

   J-CASTニュースの取材に対し、エース広報課は2017年4月20日、「健康ブームや東日本大震災の帰宅難民問題があったことから、『リュックのほうがラク』という風潮が出始め、それが今でも拡大しているのが人気の理由だと考えております」と答えた。

   2011年夏には、原発停止の影響で電気の節約を企業に求める動きもあり、「スーパークールビズ」という考え方も出始めた。夏にポロシャツを着るようになり、ビジネスシーンでファッション性が見られるようになった。「ダークスーツにブリーフバッグ」という従来の考え方が崩れ、「スーツにリュックもアリ」という考え方が定着してきたという。

スーツスタイルにファッション性も

   最近では色や機能にも変化が出始めている。同社の製品では以前は黒のみが多かったのが、ネイビー(濃紺)も取り扱うようになった。また、タブレットを入れられるようなポケットも内側につき始めた。

   同社広報課は「ビジネスバッグとしてリュックが市民権を得たのではないでしょうか」と話している。

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