不動産経済研究所の首都圏マンション市場動向によると、2017年3月に東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の1都3県で発売された新規戸数は、前年度比26.6%増の3408戸だった。4月17日に発表した。増加は2か月連続。
契約率は低調、東京都下は50%にとどかず......
新築マンションの販売戸数が増えている一方で、新規発売戸数に対する契約戸数は2255戸。月間契約率は66.2%にとどまり、前年同月と比べると1.4%下落。前月と比べても2.2%減少した。
マンションの契約率は70%が「好不調の境目」とされており、それを下回った状況が続いている。なかでも、東京都下の契約率は41.4%と半分にとどかなかった。
1戸あたりの平均販売価格は前年同月より0.9%のマイナスだが、依然として一戸当たりが5588万円と高止まりしている。1平方メートル当たりの分譲単価は79.0万円で、いずれも3か月ぶりの減少となる。
また、地域別の発売戸数は東京都区部が1369戸と61.3%のシェアを占めた。