ウダウダ言ってる就活生に告ぐ 「就活しない」選択はありだ! 

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アンテナを立てて歩く

   ただ、さてどうしたものかと思っていたところ、知り合いがIT技術(VR関係)のイベントをやる。

「絵とかイラストのデザインができる人を探しているということを聞きました。さっそく応募して、採用され、仕事をすることに。このイベントに参加したことが、私の進路を大きく変えてくれました」
「そこで、知り合った『個人で稼ぐ力をつけよう!』というイベントをやっていた方の話しを聞き、『これだ!』と思ったんです。すぐに改めて連絡をとり、新大阪まで追いかけていって話をうかがい、3日後には東京の彼のオフィスまで押しかけました」

   この辺も彼女のすごいところで、就活という受動的な理由でやることには消極的なのですが、自分がいいと思うことにはものすごい行動力を発揮する。こういう人は、自分でビジネスをやることに向いています。

   多くの学生は、文句を言いながらもいやいや流れに乗って動いていきます。なぜなら、今まで受けていた学校の教育が「イヤでも歯を食いしばってみんなと同じことをやれ」であったから。

   今までは、その流れに乗っていれば、終身雇用でそれなりに守ってくれていました。しかし、2017年の今、そうやって20年くらい歯を食いしばって東芝に食らいついていた人がどうなっているか何てことを考えてみると、彼女のように疑問を感じ、それ以外の道を探し始める人も出てくるわけです。

   じつは、彼女はこの後、自分でWebサイト「オリジナルペット」を立ち上げてビジネスを開始しています。そのビジネスは、自分のペットのグッズをオーダーメードで作れる店です。

   彼女が、たったの3か月でここまでたどり着いた経緯は、次回に......

森山たつを
海外就職研究家。米系IT企業に7年、日系大手製造業に2年勤務後、ビジネスクラスで1年間世界一周の旅に出る。帰国して日系IT企業で2年勤務後、アジア7か国で就職活動をした経験から「アジア海外就職」を多くの人と伝えている。著書に「アジア転職読本」(翔泳社)「はじめてのアジア海外就職」(さんこう社)がある。また、電子書籍「ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行」を連続刊行中。ツイッター @mota2008Google+、ブログ「もりぞお海外研究所
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