「新たな目標」がお座なり そこに「WHY」はありますか?

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社長が設定した「高い」目標

   目標設定に関する考え方に、「ストレッチ目標」があります。ストレッチとは、背伸びのこと。ストレッチ目標、すなわち背伸びをすればなんとか届くだろうと思われる目標がちょうどいい目標であるということです。

   目標は達成確実と思える、低すぎるものでもいけませんが、ハナから無理と思われる高すぎる目標でもやる気を削いでしまいます。しかも目標を掲げた社長自身が「達成できない」と思っているのなら何をか言わんやでしょう。

   社長が高い目標を設定している理由はこうです。皆のここ数年の目標達成率をみると、平均で目標対比約7割。ならば目標を高くすれば、同じ達成率でもある程度の数字に届くのではないか考えたのだと言います。

   そこで、昨年は最低達成して欲しい目標の1.4倍をチャレンジ目標として提示したのだと。しかし結果は逆効果でした。前年比で実績数字が増えるどころか減ってしまったので、今年はさらに高い目標を掲げる予定でいるというのです。完全にストレッチレベルを超え、ますますヤル気を削いでしまうだろう思われました

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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