「辞書」も「予習復習」もいらない?!
(3)ワンランク下のレベルを選ぶ
目指す目標よりも、ワンランクやさしいレベルから始めましょう。たとえば、TOEIC700点を目指す人は「600点レベル」の問題集から、中級英会話をマスターしたい人は「初級英会話」からスタートします。
レベルを決める目安は、「辞書を引かなくても意味が分かるかどうか」です。難しい単語ばかりで、朝からいちいち辞書を引いていたら勉強をする気が失せてしまいます。辞書を引かずに70%くらい理解できるレベルがベストです。
(4)予習復習にエネルギーを費やさない
その日にやったことを、その日のうちにマスターする必要はありません。予習復習にエネルギーを費やすよりも、「やりっ放し」の感覚で先に進むことをオススメします。心配しなくても大丈夫。「重要なこと」は繰り返し出てきます。
TOEICの予想問題でも、英会話でもニュース英語でも同じです。1回で暗記しようとせずに、「何回も繰り返すうちに覚えればいい」と割り切ることが、英語をキライにならないコツです。
(5)週に2~3回「カフェ勉」をしてみる
私は週に2~3回、出社前にカフェに立ち寄って英語をやっています。TOEICの問題集を持ち込むことが多いのですが、早朝のカフェは比較的静かで勉強がはかどります。
同じように、英語や資格試験の参考書を広げているビジネスマンの姿を見ると「私も頑張ろう」とモチベーションが上ります。カフェを上手に利用することも、「朝活」を成功させるポイントの一つです。(井津川倫子)
今週のニュースな英語 ~ 「Trust you!」 羽生選手コーチのひと言に感動 ~
フィンランドで行われたフィギュアスケート世界選手権大会の男子フリー演技で、羽生結弦選手が自身の持つ世界最高得点を更新して奇跡の逆転優勝を果たしました。私が感動したのは、演技を終えて得点を待つ羽生選手に、カナダ人のオーサーコーチがかけたひと言です。
「Iam not crying!」(泣いてないよ!)と必死で涙をこらえる羽生選手に、最初は「Almost!」(ほとんど泣きそうじゃないか)とからかっていたオーサーコーチでしたが、得点が発表される直前、緊張する羽生選手に「Trust you!」(自分を信じろ)とキッパリ言ったのです。続いて、「君はハードトレーニングをしてきたじゃないか」とも。
オーサーコーチの「Trust you!」は、「自分がやってきたことを信じろ」とも読み取れます。あまりの力強い言葉に、発表を見る前に世界最高点を確信しました。