交流フォーラムを主宰、隔月で定期的に開催しています。3月開催のテーマは、「おカネの借り方、集め方最新事情」。毎回50人を定員としているこの会が、今回は定員大幅超過で急遽、席の増設を迫られる大盛況でした。
経営者の皆さんがいかにおカネに関することでお悩みかを、垣間見た気がしました。
S社長が感じた役人からの「皮肉」
ビジネスに関するおカネがテーマということで、元銀行員として現在全国の地域金融機関を回ってアドバイザリーをしている立場から、私も登壇しました。「銀行借入最新事情」なる演題で少しだけお話させていただきました。
冒頭でお話したのが、金融庁が新たに打ち出した「日本的金融の排除」について。決算書の数字がよくて、かつ担保と保証がなければなかなかおカネを貸してくれない。今の銀行の融資姿勢を当局なりに揶揄した表現です。
では「日本的金融の排除」方針を受けて、借りる側はどう対応すべきなのか――。そこが私の演題のポイントでした。しかし、終了後の懇談で意外な展開がありました。ある聞き手の方には、この「日本的金融の排除」という考え方そのものが思いもよらぬ形で刺さっていたのです。
「本日うかがった金融庁のお話は、実は役人の皆さんから世の経営者に対しての、『日本的経営の排除』という言葉を借りた皮肉なんじゃないかと思いました」
ITプログラミングを主業とした企業を15年以上にわたって経営しているS社長が、意外な言葉で切り出してきました。