総務省が2017年3月31日に発表した2月の労働力調査によると、季節による変動要因を除いた完全失業率は2.8%と、前月比0.2%の減少、前年同月と比べて0.5%減少した。
完全失業率が3.0%を下回るのは1994年12月以来、22年2か月ぶり。
雇用、着実に改善
完全失業者数は188万人で、前月比で9万人の減少。前年同月と比べて25万人減少した。このうち、勤務先の都合や定年退職など「非自発的な離職」が9万人減ったのに対して、「自発的な離職」が11万人減と際立った。
一方、就業者数は6427万人と49か月連続で増加した。就業者のうち、パートや契約社員など「非正規就業者」は2005万人と、15か月ぶりに減少。「正規就業者」は3397万人と、50か月連続で増加した。
産業別の就業者でみると、「卸売業、小売業」「情報通信業」「建設業」の3業種で、前年同月と比べて増加したのが目立つ。