介護職員の月給9530円増 厚労省が調査

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   介護施設で働く介護職員の平均給与が、2016年9月時点で前年より9530円増えたことがわかった。2017年3月30日、厚生労働省が介護従事者処遇状況(2016年度)の調査結果を発表した。

   調査は、全国の特別養護老人ホームなど1万577施設・事業所を対象に実施。有効回答率は76.2%だった。

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平均給与は月28万9780円

   常勤職員の給与は、賞与などを含めた平均で月28万9780円(10円未満は四捨五入)。うち、基本給は前年より2790円増の17万9680円、手当は2560円増の6万4240円、賞与などは4190円増の4万5860円だった。

   厚労省は2015年度の介護報酬改定で、介護職員1人につき月平均1万2000円相当の収入が増える「処遇改善加算」を導入した。同省は「加算の効果が表れた」としたうえで、「介護施設の経営努力で、処遇改善は着実に進んでいる」とみている。

   職員の平均給与は、勤続年数にかかわらず上昇。勤続1年が最多の月2万5310円増。10年以上が最も少ない月7380円増だった。

   政府は4月から、「ニッポン1億総活躍プラン」に基づいて、介護職員の給与をさらに月1万円相当増やす。

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