2017年は、祝日が土曜日に重なるため、祝日が4日も少ない。余裕を持って出かけたり、ゆっくり休んだりするには有給休暇を上手に使いたいところだが、日本にはまだまだ取りづらい風潮がある。
旅行予約サイト、エクスペディアの「有給休暇 国際比較調査」によると、日本人の2016年における有給消化率は最下位だった。
自動車関連、トップ10に7社ランクイン
それでも、なかには心おきなく有給休暇を取れる会社もあるようで、東洋経済オンラインは「有給休暇を取得しやすい」300社ランキングを、2017年3月9日に発表した。
それによると、1位はホンダが6年連続。有給取得率は実に99.8%にのぼる。2位がテイ・エス テックの98.4%、3位はケーヒンの97.6%と続く。どちらもホンダ系の部品メーカーだ。
4位はアイシン精機(97.4%)、5位にダイハツ工業(96.8%)、6位 SCSK(96.1%)、7位 関西電力(96.0%)、8位 ダイキン工業(94.7%)、9位 トヨタ自動車(94.1%)、10位が豊田自動織機(93.9%)となっており、トップ5と9位、10位を自動車関連企業が占める結果となった。
このニュースに、ツイッターでは、
「(ホンダで働く人の声)残業は管理されているため、やりすぎるということはない。労働組合が強い自動車業界だからである。有給休暇も非常にとりやすい環境である」
「3位にウチの会社入ってるけど取りやすいのは部署によるからね。すごく縦割りな会社で融通効かない感が満載だからw」
「そういえばうちの会社、東洋経済の有給とりやすいランキングにちゃっかり入ってた。部署にもよるかもしれないけど確かに取りやすいと思う~」
「自分の職場もランクインするわ、個人的な意見だけど(笑)サッカー観たいと言えば有給休暇もらえる職場は、たぶんあんまりないっ」
などと、たしかに有給を満喫している人の声が見つかった。
有休取得できないのは日本人だから?
ただ、その一方で、
「これさあ。1位は99.8%で物凄いけど、たった300位で60.5%まで下がるからね。ちなみに弊社の平均は約50%。全国の取得平均を見ると50%下回るかも? ですよねぇ」
「有給は100%消化しきるのが当たり前なのにこういうランキングつけるからダメなんだよ」
「有給か・・・ 代休の消化も出来ていませんが・・・(遠い目)」
「有給休暇を取得しやすい300社ランキングに弊社の名前はもちろんありませんでした」
と、依然として取得しにくい職場の現状を嘆く声も多く寄せられていた。
勤勉で、職場などでは「和」を重んじる日本人特有の性質ともいえるが、それもあって有休の取得はなかなか難しいようだ。