アルバイトやパートの時給が上昇し、2017年2月の平均が1000円を上回った。求人情報大手のリクルートジョブズとインテリジェンスがそれぞれ、3月21日に発表した。
例年2月の平均時給は減少する傾向にあるが、事務職や販売職などの賃金が増え、平均を押し上げた。
3月は専門職が上昇か
リクルートジョブズが2017年3月21日に発表した調査結果によると、首都圏、東海、関西の3大都市圏の2月の平均時給は前年同月比で22円増加して1001円となり、2か月ぶりの1000円台となった。
事務系、販売・サービス系、製造・物流・清掃系などすべての業種で前年同月と比べてプラスになった。
3大都市圏以外の地域では専門職系と営業系を除く、多くの業種で1000円を下回り、全国平均では969円だった。
また、求人情報サービス「an」を運営するインテリジェンスの調査によると、2月の全国平均時給は1005円。前月比では横ばい、前年同月の988円から17円増加した。前年同月比で、24か月連続で上昇している。
職種別で見ると、格安スマートフォンを含む携帯電話の問い合わせの増加に伴い、コールセンタースタッフの需要が高まっているため、事務職系が前年同月比5か月連続で伸びている。
もっとも高いのは営業系の1179円。以下、専門職系の1119円、運輸職系の1092円、事務系の1045円と続く。
今後の賃金の動きについて、an編集長の上土達哉氏は、「3月は資格を要する福祉・介護・保育などの専門職系や、新生活・年度末商戦に向けたキャンペーン・PRスタッフなどのサービス系の募集が増え、時給は全体的に上がる見込みです」とのコメントを寄せている。